オメガ百科11 『あぶらのスペシャリスト 守口徹教授に会う』

2017.10.19

 

大尊敬しておりますあぶらのスペシャリスト「油のルール」著者の守口徹教授に会いに行って参りました。

 

守口徹先生は、テレビや雑誌の油特集では必ずと言っていいほど登場される、油研究特にオメガ3系オイル研究の第一人者です。

 

先日行われた市民公開講座(9月23日)で守口先生と初めてお会いすることが出来て、今日は先生の麻布大学教授室にてマンツーマンでお話を頂きました(しかも3時間!!)

 

たくさん色々なお話を伺いましたが、中でも守口先生が今注目されているのが、脳の中で重要な働きをするオメガ3系オイルが不足することで、周産期の母親の心に深刻な影響を与えるのではないかということについてです。

 

守口先生はオメガ3系オイル不足による「産後うつ」の研究をされており、周産期のママに向けた母親学級にて毎月講義されています(現在は助手の原馬 明子特任准教授が担当)。

 

そしてわたくし、来月からの母親学級での講義に毎回参加することにいたしました。

 

産後うつに関して、人の場合は食事だけでなく社会環境の影響も大きいのですが、食事でも明らかにオメガ3系オイルの摂取量が不足している状況というのがうつを助長させている点を非常に危惧されています。

 

現在、日本では10人に1人が産後うつで苦しんでいるといいます。

 

妊婦さんが摂取したオメガ3系オイルは胎児に優先して使われるため不足します。そして産後の授乳中のママのオメガ3系オイルは母乳に回り不足します。

 

脳の60%の栄養があぶらで成り立っていますが、妊婦さんや授乳中のママはオメガ3系オイルが過分に不足してしまうことで、

・母性の発動がおくれる

・子供に興味を示さない、興味を示すまで時間がかかる

・産後うつ

・育児放棄(ネグレクト)

 

などが心配されています。

 

オメガ3系オイルが脳に蓄積されるのには時間がかかりますので、妊娠する前から、日頃からオメガ3系オイルを摂っておかないと、足らない状況が続くと胎児や赤ちゃんにオメガ3系オイルが摂られるので間に合わなくなります。

 

毎日お魚を摂るのは大変ですので、摂れない日はえごま油やアマニ油やサプリメントなどで、なにがしかのオメガ3系オイルを毎日摂ることが必要です。

 

ちなみに、中高年の方にとっては、年齢と共に脳の機能が下がっていくという点で、オメガ3系オイルが足りないと早く機能が落ちるという点が分かっていますので、低下する機能をゆっくりに維持していくということでオメガ3系オイルは重要です。

 

うつや認知症の問題は日々ニュースで取り上げられており深刻な社会問題になっていますが、オメガ3系オイルがその減少を担う食材であるという新常識は多くの方に知って欲しいです。

 

今回の守口徹先生との面談での学びを多くの方のお役に立てるように、どんどん発信していこうと思います。

 

 

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(参考・引用文献)

 

「カラダが変わる! 油のルール」(守口徹著 麻布大学生命・環境部教授 1997年米国国立衛生研究所にて脂肪酸と脳機能について研究。オメガ3系脂肪酸の有用性を広めるべく研究・講演活動をされています)

 

 トランス脂肪酸ゼロをめざせ(セラピーティック・リサーチ・オンライン 日本動脈硬化学会)

 

http://therres.jp/3topics/2013/20130516150411.php

 

Dr.クロワッサン2016.6.1発行「油で健康になる」

 

Dr.クロワッサン2015.10.25発行「油100歳まで血管がさびない109のレシピ」

 

Dr.クロワッサン2016.6.5発行「オイル美容バイブル