オメガ百科10 『あぶらを知る 公開市民講座参加してきました』

9月23日(土)『脳と心と体にやさしいあぶらを知る』市民公開講座(日本脂質栄養学会主催)に行って参りました。

 

私のバイブル本「からだが変わる!油のルール」著者 麻布大学 守口徹先生が講演されるとあって、早めに会場入りしたのですが、座れたのは前から3番目の中央席。1列目でなかったのが残念。。。

 

ですがですが、もちろんばっちり内容は聴けました!

 

人類は狩猟採取時代→農耕時代→産業時代と時代の変化を経ると共に食文化も変化し、あぶらの摂取にも変化が出てきました。

 

1991年に日本で「食肉の自由化」が起きたことをきっかけに、これまでの魚中心の食文化が徐々に安く手に入る肉中心にかわってきました。

 

魚には良質のあぶらであるオメガ3系オイル(EPA・DHA)が豊富に含まれており、日本人の多くが自然と普段の食事から良質のあぶらであるオメガ3系オイルを摂取できていましたが、この食肉の自由化と共に徐々にオメガ3系オイルの摂取が減少してきたのです。

 

オメガ3系オイルが不足すると、学習能(認知機能)の低下、うつ状態、集中力の低下、視力低下、循環器系疾患(動脈硬化)などの影響が出ることが指摘されています。

 

これはオメガ3系オイルの不足が脳機能に関係していることが影響しています。

 

脳の組織の65%があぶら(脂肪酸)で出来ていることがわかっています。

 

つまり、脳は「あぶらのかたまり」ということです

 

その脳にとって大事なあぶらがオメガ3系オイルであり、その過不足いかんで性格も変わる?!ということだそうです。

 

つまり、私たちの食生活が性格にも影響するいうことなのだそう!!!

 

今回の講座では「魚介類の摂取とうつ状態の関係」についての研究結果の話がでました。

 

各国の魚の消費量と魚介類の消費量とうつの患者数を表した1998年発表のグラフの説明では、魚をたくさん食べている国ほどうつの患者数が少ないというデータが出ており、ニュージーランドやカナダ、ドイツ、フランス、アメリカなどの食肉の文化の国がうつ患者数が多く、当時の日本や台湾はなどはまだ魚中心であり、うつ者数は圧倒的に少ないというデータが出てました。

 

ですが、現在の日本人は魚より肉を食べる比率が多くなり、うつやキレやすいなどの問題が日々ニュースになっています・・・深刻な問題です。

 

他にもオメガ3系オイルを摂取しているマウスとオメガ3系オイル不足のマウスを比べた実験で、ストレスの状態を比べる実験などでも、明らかな差が出ていることが判りました。

 

オメガ3系オイルの欠乏によるライフステージごとの影響では、

乳幼児・幼児期→集中力の欠乏、落ち着きがなくなる、ADHD、学習能低下

成長期・青年期→アレルギー症状が出やすい、アトピー、花粉症

成熟期・壮年期→視力低下、ドライアイ、ドライスキン(乾燥・潤いがなくなる)

老年期→気分障害、不安、うつ、認知症、アルツハイマー

周産期→母性の欠乏、気分障害、産後うつ

 

 

健全な脳機能や心を維持するために日頃からオメガ3系オイルを意識して摂る必要がありますね!

 

魚食を摂ることを心がけることを第一に、植物性オメガ3オイルで補うなどの工夫をしながら、毎日しっかりオメガ3系オイルを摂ることを意識しましょう!

 

◇オメガさと子のオメガレシピはFINCアプリに掲載しています♪

FiNCアプリ(無料ダウンロード)は下記から↓

https://app-dietcoach.finc.co.jp/web_views/user_invitations/nywyg35k

★★FiNCアプリ招待コード★★

nywyg35K 

 

 

 

参考・引用文献)

 

「カラダが変わる! 油のルール」(守口徹著 麻布大学生命・環境部教授 1997年米国国立衛生研究所にて脂肪酸と脳機能について研究。オメガ3系脂肪酸の有用性を広めるべく研究・講演活動をされています)

 

 トランス脂肪酸ゼロをめざせ(セラピーティック・リサーチ・オンライン 日本動脈硬化学会)

 

http://therres.jp/3topics/2013/20130516150411.php

 

Dr.クロワッサン2016.6.1発行「油で健康になる」

 

Dr.クロワッサン2015.10.25発行「油100歳まで血管がさびない109のレシピ」

 

Dr.クロワッサン2016.6.5発行「オイル美容バイブル」