オメガ百科3『油と動脈硬化』

油と動脈硬化はとても深い関係があります。

 

難しい内容が続きますが、理解していただきたいとても大事な内容なのでどうか辛抱して読んでください。

 

『アメリカ食品医療品局(FDA)は、一部の菓子類やマーガリンなどに含まれる人工トランス脂肪酸が心臓疾患のリスクを高めるとして、2018年6月までに人工トランス脂肪酸の食品への添加を禁止する』というニュースが2015年5月に日本で報道されました。

 

そして、世界保健機関(WHO)では、トランス脂肪酸を摂り過ぎると、血液中の悪玉コレステロールが増え、心臓病のリスクを高めるとの研究結果を踏まえトランス脂肪酸の摂取を総エネルギー摂取量の1%までに抑えるよう目標値を設定しています。

 

トランス脂肪酸とは、液体の植物油などを固めるために化学処理をおこなう過程で発生する物質のことです。(工場で)高温処理によって作られた植物油や調理の段階で高温で加熱したりする過程でも発生します。

 

トランス脂肪酸をとくに多く含むマーガリンやショートニングやファットスプレッドは、「人工トランス脂肪酸」と言われ、お菓子やパン、マヨネーズやドレッシング、コーヒークリームやスーパーやコンビニのお惣菜など、私たちが日ごろ口にしている様々なものに使用されています。

 

ちなみに、天然のトランス脂肪酸を含む乳製品(バターやチーズなど)は、動物の胃に住む微生物が作ったものがわずかに含まれるのみです。

 

トランス脂肪酸を摂り過ぎると、血液中の悪玉コレステロールが増え、血液壁に入り込んで血管を変質させ、動脈硬化、心筋梗塞などの生活習慣病の原因になります。その他に糖尿病、内臓脂肪の蓄積、脂質異常症(高コレステロール、高中性脂肪)、高血圧を進行させるとの危険性も指摘されています。

 

日本人の死因トップ5を見てみると、1位が悪性新生物(28.7%)、2位が心筋梗塞や狭心症、心臓病などの心臓疾患(15.2%)、3位は肺炎(9.4%)、4位が脳梗塞やくも膜下出血などの脳血管疾患(8.7%)、5位が老衰(6.6%)となっています。2位の心疾患と4位の脳血管疾患の数を合わせる(23.9%)と約4人に1人の日本人が血管が原因で亡くなっているというデータになります。 (厚生労働省 平成27年人口動態統計による)

 

動脈硬化を引き起こすトランス脂肪酸の摂り過ぎには注意が必要ですね。

 

食品を購入する際は原材料名表示をみて、どんな油を使っているのか気にしてみてください。

 

是非今日からトランス脂肪酸の摂取を控えることを心がけていきませんか?

 

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(参考・引用文献)

 

「カラダが変わる! 油のルール」(守口徹著 麻布大学生命・環境部教授 1997年米国国立衛生研究所にて脂肪酸と脳機能について研究。オメガ3系脂肪酸の有用性を広めるべく研究・講演活動をされています)

 

 トランス脂肪酸ゼロをめざせ(セラピーティック・リサーチ・オンライン 日本動脈硬化学会)

 

http://therres.jp/3topics/2013/20130516150411.php

 

Dr.クロワッサン2016.6.1発行「油で健康になる」

 

Dr.クロワッサン2015.10.25発行「油100歳まで血管がさびない109のレシピ」

 

Dr.クロワッサン2016.6.5発行「オイル美容バイブル